米食品医薬品局(FDA)は10日、米オレキシジェン・セラピューティクス の肥満治療薬「コントレイブ」を承認したと発表した。武田薬品工業が米国で販売する。
コントレイブは食欲を減退させる作用があり、低カロリー食と運動との組み合わせで体重管理に使う。
最新ダイエット薬コントレイブは、BMI27以上の肥満患者向けの治療薬として 期待されている。
ただし、コントレイブは日本の武田薬品が開発した肥満治療薬だが、日本では未承認。
米国FDAに提出された臨床試験報告(COR=Contrave Obesity Research)では、 約4000名に近い被験者が1年以上にわたるコントレイブの服用実験に参加し、その結果、平均8kgの体重減が報告されている。
薬事日報より(2014年9月18日 (木))
武田薬品と米オレキシジェン・セラピューティックスは抗肥満薬「コントレイブ」が米国で現地時間10日に販売許可を取得したと発表した。武田は代謝性・循環器疾患領域の重要な製品ポートフォリオに位置づけ、今秋に販売を開始する予定。
コントレイブはオピオイド拮抗薬であるナルトレキソンの徐放製剤と、ドーパミン/ノルエピネフリン再取り込み阻害薬であるブプロピオンの徐放製剤を配合 している。BMI30kg/m2以上の成人肥満症か、少なくとも1つ以上の体重関連合併症を有するBMI27kg/m2以上の成人体重過多の患者に対し、 食事療法と運動療法による体重管理の補助療法として使用する。